『妖狐』ユキメ

白き塔の支配者として知られる彼女は、9本の尻尾を持つ妖狐で、露出の多い着物と一本歯下駄を身に着け、鉄扇を武器にしている。彼女は無法都市の色町を支配下に置きつつ、都市の外で雪狐商会を経営している。過去には月丹によって母親を殺され、自身も背中を斬られた経験があり、その復讐のために商会を利用している。

彼女は背中を斬られた際、スタイリッシュ盗賊スレイヤーに変装していたシャドウによって救われたが、意識が朦朧としていたため、シャドウの声を幻聴だと思い込んでいた。しかし、後にシャドウとの協力関係を築くことになる。これは、シャドウが「赤き月」の事件で彼女の色町の娘、マリーを救出したことがきっかけである。

彼女とシャドウは、ミツゴシ商会と大商会連合の抗争に介入し、月丹に復讐を果たすために共に戦うことになる。最終的に月丹を追い詰めるも、彼女は手加減してしまい、シャドウが代わりに月丹を倒すことで復讐を完遂する。その後、月丹を唆していたディアボロス教団の存在を知り、シャドウガーデンとの協力関係を強化する。

彼女は救出された際の治療を通じて、シャドウがかつて自分を救った人物であることを認識する。その後の彼女の活動は、Web版や書籍版では描かれていないが、テレビアニメ版では第2期第8話でミツゴシ温泉ランドで遊んでいる姿が短く描かれている。