小木埜 了（おぎの りょう）

彼は感情を欠いた殺人者で、多くの命を奪ってきた。膨大な力と体躯で敵対する組織を破壊し、仕事を求めてさまざまな場所を転々としている。独特な習慣を持つ彼は、犠牲者の最期の言葉をノートに記録することだった。彼の経歴は数々の暗いエピソードで綴られており、その一つに、友人の久太郎と関係があり、久太郎の知人である一騎の妻柚子が亡くなった事件が含まれている。一騎が追跡していた目標を、彼が銃で攻撃したことで交通事故が起こり、その交通事故によって一騎と柚子が巻き込まれ、柚子が亡くなるという不運な出来事があった。一騎は真実を知らずにいる。

彼は久太郎を介して、一騎とその周囲の情報を探っていた。ミリが美咲に引き取られたことを発見し、彼は美咲を襲うために一計を謀る。配達員に変装して美咲を殺し、駆け付けた一騎にも深い傷を負わせる。だが、一騎と久太郎が迅速に動いたため、一騎とミリへの襲撃は未遂に終わり、彼は逃亡を図るが、組織から逃れるため、対峙した零と一騎によって追い詰められる。一騎に不意をつかれ短刀で刺されたが、零に突き飛ばされ衝撃で喉を貫かれ、致命傷を負う。最期に手帳に手を伸ばすも、全ては一騎が放ったライターの火によって引火し、大爆発を引き起こしてしまう。彼と共にメモ帳も焼け落ち、全てが灰となった。