フクちゃん

福をもたらす力を持つものとして自らを「福の神見習い」と名乗る付喪神がありました。これは、長い間愛用されてきた伊達眼鏡から生まれた精霊です。その精霊は、良い意図で幸運をもたらそうとするが、その結果が逆にトラブルを起こすことがしばしばありました。そうした行動が原因で、かつての持ち主であるみかんからは不運の象徴と見なされてしまうこともありました。

また、この付喪神には同じく眼鏡に宿る福の神たちがいます。彼らにはそれぞれ独自の称号があり、「幸福請負人」を自称するサングラスのフクの介先輩、「幸福百科辞典」と呼ばれる厚底メガネのフク太郎先輩、そして「幸福大先生」を名乗るグルーチョ眼鏡のフク蔵さんが存在します。彼らはみな、人々に幸せをもたらすことを使命としていますが、その手法や結果は様々です。