煉󠄁獄 槇寿郎（れんごく しんじゅろう）

杏寿郎と千寿郎の父であり、先代の炎柱としての役割を果たしたこの人物は、歴代炎柱の記録を通じて日の呼吸の存在に気付いた唯一の人間だった。しかし、この知識により感じた無力感と妻・瑠火の死が原因で、彼は酒に溺れる生活を送るようになってしまった。

息子・杏寿郎の死に際しては、「才能もないのに剣士になったから死んだ」と罵り、生き残った千寿郎にも冷たく接していた。さらに炭治郎に対しても、日輪の耳飾りを見て日の呼吸の使い手だと誤解し、厳しく当たったが、炭治郎の頭突きで倒れることになる。しかし、その後、息子杏寿郎の遺言を通じて自分の行動を反省し、涙ながらに後悔した。彼は炭治郎宛の手紙で過去の非礼を謝罪し、本心を明かす。

その後は志を取り戻し、無限城戦では他の元柱たちと共に産屋敷輝利哉を護衛する役割を果たした。最終決戦後には病室で炭治郎と再会し、杏寿郎の鐔を使って戦ったことへの感謝の言葉を述べた。

また、柱時代には幼い伊黒小芭内を救うという偉業も成し遂げている。