レイダ・リィア

「水神」と呼ばれる老婆は、水神流剣術の最高峰に位置する存在です。彼女の本名ではなく、代々女性の水神に受け継がれる名前を持っています。見た目は小柄で深い皺が刻まれており、おっとりとした安心感を与える一方で、口の悪いドライな性格の持ち主です。かつてアスラ王国の剣術指南役を務め、王宮には彼女の信奉者が多数存在します。

彼女は60歳を超えており、全盛期は過ぎていますが、水神流の伝統的な五つの奥義の中で最も難しいとされる二つの技を組み合わせ、独自の奥義「剥奪剣界」を編み出しました。この技により、彼女は30年以上にわたって水神の名を保持しています。「剥奪剣界」は、範囲内の相手の動きに反応して、どの方向からでも斬撃を放つことができる技で、技の範囲内では斬撃より速く動くか防ぐ能力を持つ者以外は誰も動きを止めることができません。

彼女の実力は、七大列強の中でも五位に位置する死神ランドルフよりも上とされ、剣神ガル・ファリオンとの戦いでも約三割の勝率を持つと評されています。また、彼女は剣神ガル・ファリオンやアスラ王国の第一王子グラーヴェルを含む多くの強者たちを「坊や」と呼ぶほどです。