ユミエラ・ドルクネス

ユミエラは日本の女子大生から異世界に転生したキャラクターで、乙女ゲーム「ヒカユウ」の悪役令嬢であり裏ボスです。彼女は闇属性の魔法を操ることができ、特に強力なブラックホールを作り出す能力を持っていますが、他の属性の魔法は使えません。また、剣などの近接戦闘技術には疎いものの、その高いレベルにより、適当な攻撃でも敵を倒すことができます。

彼女は黒髪を持つことから、かつての魔王と同じと見なされ、周囲からは敬遠されがちです。本来は目立たずに過ごすつもりでしたが、ゲーマー気質から学園入学時にレベルを99まで上げてしまい、注目の的となります。さらに、彼女の家族は王都に居座る中央もどきのドルクネス家で、反王国派に属しているため、政治的な動きの中心にも立たされます。

ユミエラは人付き合いが苦手で、感情の機微に疎いため、しばしば常識外れの行動を取ります。彼女は他人からの好意に気づかず、パトリックから告白されるまでその感情に無自覚でした。

物語の進行で、王都での王妃との会話やパトリックとのやりとりを経て、魔王討伐に参加することになります。彼女の力が必要とされ、最終的には自らが魔王を倒すことになりますが、その事実は公にされず、アリシアとエドウィンが討伐したことにされます。

テレビアニメ版では、魔王討伐後にアリシアに背中を刺されますが、護符により一命を取り留め、自力で回復します。その後、エドウィンたちを動かしてアリシアを止めることに成功します。

ユミエラがドラゴンの卵から闇属性の魔力を注いだ結果、リューと名付けられたドラゴンが生まれます。リューは急速に成長し、ユミエラの部屋では手狭になるため、学園の敷地内の小屋で生活することになります。