レン（LLENN） / 小比類巻 香蓮（こひるいまき かれん）

本作の主人公は、2006年4月20日に北海道帯広市で生まれた。裕福な家庭の末っ子で、二男三女の中で育った。2025年の春に東京の名門女子大学に進学するため上京し、姉夫婦が住む高級マンションで一人暮らしを始めた。彼女の特徴的な髪型は、右側の一部を編み込んでいることだ。

彼女は183cmの高身長で、モデルのような体型を持っているが、その高さがコンプレックスとなっている。幼少期は明るく活発で、運動神経も優れていたが、成長するにつれて不快な経験を重ね、次第に無口で内向的な性格に変わってしまった。大学に進学してからは、エスカレーター式の名門女子大という環境も影響し、友達作りに苦労した。人との交流が少ないことに不安を感じ、現実でのコミュニケーションのリハビリとしてVRMMOの世界に足を踏み入れた。そして、現実とは正反対の小柄なアバターを求めてGGOにたどり着いた。

彼女のアバターは身長約145cmで、ステータスはAGI（敏捷性）とDEX（器用さ）に振られている。名前は本名をもじったもので、一般的なものにならないように綴りを工夫している。メインの武器はP90（通称：ピーちゃん、声 - 楠木ともり）と、つや消しブラックのコンバットナイフ（通称：ナーちゃん）。SJ4ではピトフーイから「ヴォーパル・バニー」（通称:ヴォーちゃん）という二丁拳銃を受け取った。SJ5では別装備スイッチシステムのために光剣ムラマサF9を2本装備している。ピトフーイと出会う前はVz 61を二丁持ちで使用していた。趣味で銃や迷彩服を全身デザートピンクの砂漠迷彩に染めているが、必要に応じて他の色の迷彩も着用する。

彼女は小柄な体格とAGIを活かし、近・中距離戦を得意としているが、待ち伏せや奇襲で相手を反撃前に壊滅させることも多い。ピトフーイと出会う以前は、この戦法を用いて砂漠地帯でPKを行っていた時期があり、正体不明の凄腕のPKとして噂になった。この段階ですでに中堅相当の実力を持ち、地の文ではその戦い方を東西冷戦時の東側の暗殺者に例えられている。SJ1直前にエムの指導で戦術面にさらに磨きをかけた。SJ3でも最後まで生き残ったが、自分の強さについて自覚がなく、周りを困惑させている。

彼女は美優やエルザとは異なり、ゲームに対する姿勢はライトユーザー寄りで、リアルを優先している。また、SAO事件の影響でVRMMOに偏見を持ちがちな家族には、ゲームをプレイしていることを秘密にしている。