加茂 憲紀（かも のりとし）

京都の呪術高専に通う3年生で、準1級の呪術師です。彼は御三家の一つ、加茂家の出身で、表向きは正統な後継者とされていますが、実際には側室の息子であり、6歳の時に正室の子ではないにも関わらず家に迎え入れられました。これは、正室が男児を産めず、加茂家の伝統的な術式を継ぐ者がいなかったためです。彼は母に対する深い愛情から、次代の当主としての自覚を強く持っており、そのために宿儺の器である虎杖を処刑すべきだと考えています。彼は冷静沈着な性格の持ち主です。

彼は「赤血操術」という加茂家伝来の術式を使いこなすことができ、自分の血液や血液が付着した物体を自在に操る能力を持っています。また、血液パックを使用することも可能です。自身の血流を操作して自己を強化することや、排出した血液で敵を攻撃することができます。彼の主な武器は弓矢で、血液を矢に塗ることで、放たれた矢の軌道を変えることができます。近接戦闘も得意です。

当初は虎杖を殺害しようと計画しましたが、東堂の介入により失敗。その後、校内で現れた特級呪霊の花御と戦い、渋谷事変では他の京都校の生徒たちと共に虎杖たちの助けに入りました。事変後、家族の問題を解決するために実家に戻るも、加茂家は既に敵に乗っ取られており、追放されます。その後、桜島結界での死滅回遊を平定するために活動し、禪院直哉の呪霊と戦うことになります。