砂川 誠（すなかわ まこと）

9月13日生まれの彼は、集英高等学校の1年生であり、猛男とは幼なじみである。彼は「すな」という愛称で親しまれている。3歳の時に猛男の隣のマンションに引っ越してきて以来、二人は親友としてクラスも一緒に過ごしてきた。彼はクールで落ち着いた性格であり、一見近寄りがたいが、実は周囲への気配りができる心優しい人物だ。物事を冷静に判断する能力を持ち、意見ははっきりと述べるタイプである。直情的な猛男とは異なるが、共通する部分も多い。

彼は昔からイケメンであり、女子に人気があるが、恋愛には消極的で「だるい」と感じている。女性に興味がないわけではないが、普段はそれほど意識していない。猛男と凛子が付き合い始めた後は、二人の関係を温かく見守り、猛男からの相談にも親身になってアドバイスをしている。普段は感情をあまり表に出さないが、猛男の行動には時折笑顔を見せることもある。学業にも励んでおり、成績は優秀。また、子供好きであり、生まれたばかりの真希に英語を教えたり、あやしたりすることもある。

しかし、彼には不器用で脆い一面もある。父親が倒れた時には誰にも相談せずに不安を抱え込んだり、猛男が自立していく様子に寂しさを感じることもある。幼稚園の頃から悠紀華に思いを寄せられていたが、10年後に告白された際には、感謝の言葉と共に断りを入れた。それでも彼女を嫌っていたわけではなく、猛男には「いいなと思った」と話している。また、原則として暴力を振るわない彼だが、大和がスペインに引っ越したことで猛男が距離を置こうとした際には、一発殴って叱責する一面も見せた。