伏黒 恵（ふしぐろ めぐみ）

この物語の主人公は、都立呪術高専の1年生で2級呪術師の若者です。彼は2002年12月22日に生まれ、甚爾という父から「恵」と名付けられました。彼は御三家・禪院家の血を引く分家の出身で、実の両親を早くに亡くし、小学1年生からは1つ年上の義姉・津美紀と共に生活しています。彼はさいたま市立浦見東中学校を卒業後、都立呪術高専に入学しました。彼の担任である五条とは入学前からの知り合いです。

彼は中学生時代に荒れていましたが、義姉が呪いで寝たきりになったことがきっかけで、不平等な現実に疑問を持ち、多くの善人が平等を享受できるようにと呪術師となりました。彼の好みのタイプは「揺るがない人間性」を持つ女性で、津美紀のような人物です。彼の好きな食べ物は生姜に合うもので、嫌いな食べ物はパプリカです。趣味は実話系の本を読むことで、部屋着は楽なものを選びます。

彼の使用する術式は「十種影法術」と呼ばれるもので、自身の影を媒介として十種類の式神を呼び出すことができます。この術式は遠距離攻撃を主とする戦闘スタイルで、複数の式神を連携させることが可能です。しかし、近接戦闘は苦手で、影絵のために両手を空けておく必要があります。彼は交流会前に真希との練習を通じて呪具の使用に慣れ、交流会直前には呪具を自身の影の中から出し入れすることが可能になりました。

彼は埼玉の八十八橋で特級仮想怨霊と戦い、不完全ながら領域展開を取得して呪霊を倒しました。渋谷事変では敵の降霊術により蘇った父・甚爾と再会しましたが、彼は父親であることには気づかず、満身創痍の状態で「奥の手」である魔虚羅を出現させましたが、宿儺によって救出されました。渋谷事変終結直後には直毘人の死去に伴い禪院家当主となり、死滅回游の平定のために東京第1結界から参加しました。