賢者シオン

ある賢者が、夜霧のクラスを異世界に召喚した。この賢者は非常に強大な魔力を持つ魔法使いで、花川の鑑定によるとレベルは1億を超えており、秒ごとにレベルアップしているという。彼は召喚された者たちに必要最低限の説明を行った後、厳しい試練を課し、その場を去った。夜霧がその説明中に眠っていたため、彼の即死能力の対象から逃れることができた。この賢者は常に笑顔を絶やさないが、気に入らない人物や不安要素を持つ人物に対しては容赦なく命を奪う冷酷な性格をしている。

夜霧の正体が掴めないため、賢者は彼を排除しようと試みるが、そのために召喚した研究員は、夜霧が自分の世界から消えたことを伝えた直後に機密保持機構が作動し、命を落とす。賢者アオイは夜霧を英雄級の存在と考え派遣されるが、夜霧の本質に恐れをなして引き籠もってしまう。クラスメイトの花川にも情報を求めるが、有益な情報は得られなかった。賢者自身が直接手を下そうとするも、部下のヨウイチや自身の身体が部分的に「殺される」ことで、夜霧の危険性をようやく理解する。しかし、その時すでに遅く、魔界から現れた魔神マナによって飲み込まれ、消滅してしまう。