堀北学（ほりきた まなぶ）

Aクラスの生徒会長であった彼は、1年生編の第6巻でその役職を退いた。歴代の生徒会長の中でも特に優秀と評される彼は、厳格な性格から在校生たちに畏怖の念を抱かれている。知力に優れ、空手5段や合気道4段といった武術にも秀でている。彼は鈴音の兄であるが、彼女に対しては冷淡で、虐待に近い制裁を平然と行う。

彼は名声や人望を持ち、組織を率いる才能に恵まれている。人の本質を見抜き評価する力もあるが、意外にも保守的で、大義がなければ大胆な決断を下せないという内面的な弱さを抱えている。そのため、自己の才覚と行動の正しさを疑わない南雲とは相性が悪く、権力争いでは後手に回ることが多い。しかし、彼は冷厳な態度の裏で、クラスから退学者を出さないことを理想とし、クラスメイトを救うために尽力するという信念を持っている。指導者としては、平田や体育祭以降の鈴音と同様に仲間を大切にする姿勢を持っている。

声優の梅原は、堀北学を演じる際に「上から目線で高飛車に」という指示を受け、常に戦えるような刺々しさと、「怒らせたらヤバい」という怖さを表現することを心がけたと語っている。

キャラクターデザインについて、トモセはかっこよさや威厳を表現するために乙女ゲームを参考にしたと述べている。