小山 門出（こやま かどで）

この物語の中心人物は、黒髪のショートカットに眼鏡をかけた少女で、5人の仲良しグループの一員です。彼女は小学生の時に「デーモン」というあだ名でいじめられた経験がありますが、その時に凰蘭という友人と親しくなりました。二人はFPSゲームを一緒にプレイする仲間でもあります。

彼女はイソフラ・ボン次郎の描く『イソベやん』という国民的に人気のある漫画の熱狂的なファンで、関連グッズを身につけています。下蛸井戸高校に在学中から、担任の渡良瀬教師に片思いをしており、何度か告白しては冗談でかわされています。駿米大学に進学した後、渡良瀬教師と二人で出かけることもありました。

彼女は凰蘭の兄、ひろしと小学生の時に結婚を約束しましたが、後に「デブは無理」と言われて約束は撤回されました。それでも二人の友情は続いています。彼女の両親は漫画編集者でしたが、父親は「8.31」の事件で神保町にある会社を見に行ったきり行方不明になりました。その後、彼女は市民活動に熱心な母親と距離を置くようになりました。