アドルフの兄

過去のトラウマから、弟以上に強い反ロボット感情を抱く主人公。彼はビーコムアイ-3という監視カメラシステムの修理を生業としていた。かつて、独学で勉強するアドルフのために学習機器を盗んだ際、警備ロボットを破壊した経験から「ロボットは人間を殺せないが、人間はロボットを殺せる」と考えるようになった。その後、彼は連続して幼児型ロボットを誘拐し、殺害する事件を引き起こす。この事件は、ロボット夫婦だけでなく、子供のいない人間夫婦にも必要とされていた子供ロボットを惨殺したため、KR団の幹部からも「吐き気がする行為」として軽蔑されている。実の弟アドルフからも嫌悪されているが、親を亡くした中で自分を育て、ロボットに負けないよう勉強を応援し、最新の学習端末を提供してくれたことから、複雑な感情を抱かれている。表向きには警官に射殺されたとされているが、実際には自分の子供を殺されたゲジヒトによって、ゼロニウム弾で命を奪われた。