ダリヤ・ロセッティ

本作の主人公は赤い髪と翠の瞳を持っていますが、トビアスと婚約していた時には彼の希望で髪を暗い茶色に染めていました。彼女は前世で日本人として働いていた会社のデスクで過労死した経験があり、転生後の今世では良き妻になろうと決意していました。しかし、新居に引っ越した当日に婚約相手から婚約破棄を告げられます。その後、前向きに好きな魔導具作りに励み、生きていくことを決心し、商会を立ち上げました。

母親を知らずに父子家庭で育ったため、家事や料理が得意で、特に前世の知識を活かした料理は貴族のヴォルフレードやその同僚たちを驚かせました。亡くなった父と祖父も魔導具師であり、彼女自身も防水布の開発やドライヤーの考案をしています。

また、MFブックス作品において、女性キャラクターが主人公を務めるのは本作が初めてでした。『このライトノベルがすごい！』の2023年版では、女性キャラクター部門で5位にランクインしました。