シロエ

職業：付与術師（エンチャンター）／筆写師

種族：ハーフ・アルヴ

この物語の主人公は、エルダー・テイルを中学生の頃からプレイし続けている8年のベテランプレイヤーです。彼は計画を緻密に立てることを好む参謀タイプの青年で、知的で穏やかな性格を持っていますが、人付き合いが苦手で、目的のためには手段を選ばないことがあり、周囲から誤解されることもあります。彼は自問自答を通じて状況を分析し、作戦を練る癖があり、その過程が他の人には理解しづらいため、「腹ぐろ眼鏡」と呼ばれることもあります。突然の制約に直面すると混乱することもあります。また、他人からの好意には鈍感で、アカツキやミノリからのアプローチにも気づかないことがあります。

かつては伝説的なプレイヤー集団〈放蕩者の茶会 デボーチェリ・ティーパーティー〉で参謀役を務めていました。人間関係の束縛を嫌い、ギルドに所属することを避けていましたが、〈大災害〉をきっかけに直継、アカツキ、にゃん太と共にギルド〈記録の地平線（ログ・ホライズン）〉を設立しました。さらに、アキバの治安を安定させるために主要ギルドのギルドマスターを集めた自治組織〈円卓会議〉の設立を提案しました。

彼はエルダー・テイルの中でも不人気な職業である〈付与術師〉を好む珍しいプレイヤーで、その実力はトッププレイヤーからも一目置かれています。シロエの戦闘スタイルは、味方のMPを管理する「マナコントローラー」で、敵味方のリソースの変動を精密に把握し、予測して戦う「全力管制戦闘（フルコントロールエンカウント）」が得意です。リアルタイムで綿密な予測を立てながら、戦闘に参加している全プレイヤーのMPやステータスを管理し、戦場の状況を把握します。

現実世界では工学部の大学院生で、23歳。本名は城鐘恵（しろがね けい）です。大学ではCADの扱いを学び、〈茶会〉時代には三次元CADでダンジョンマップを作成していました。両親は共働きで、幼少期からインドア派でした。夜中に近所を徘徊し、友人たちと外で遊んでいる時も内面は孤立していました。すべてを自分でやろうとする癖があり、直継にもその点を心配されています。

〈大災害〉後の影響で、近所のカレー屋（アニメ版第2シーズン9話ではラーメン屋）の名前を忘れています。口伝で契約術式を獲得しています。イメージカラーは白です。