今川範満（いまがわ のりみつ）

庇番寄騎は、馬の仮面を付けた感情をあまり表に出さない男です。彼は馬に関する知識が非常に豊富で、乗っている馬の心臓に刺激を与えることで馬の能力を通常の限界を超えて引き出せます。彼は、「馬頭鬼」という南北朝時代の鬼ごっこに関与しています。

かつて彼は〝瑪瑙〟という愛馬と共に過ごし、馬を深く愛する心優しい青年でした。しかし、瑪瑙を失ったことから精神的なダメージを受け、現在は直義からの助言を受けることでなんとか精神を保っています。その戦法は、馬の命を代償にする非常に厳しいものですが、庇番寄騎自身はそれを瑪瑙との再会であるという幻想に包まれて喜んでいます。

中先代の乱では、第二陣として小手指ヶ原に出陣し、上杉の指示のもと戦術の中心として機動力を活かし活躍します。その結果、時行と交戦し、最終的には吹雪の策略にはまり討ち取られてしまいます。