桑島 慈悟郎（くわじま じごろう）

かつて雷の呼吸を極め、鳴柱として名を馳せた男性は、35歳で右足を負傷し引退した。その後、桃農場を経営しながら、若い弟子たちの指導にも力を注いでいる。彼は左目の下に大きな傷を持ち、右足は義足である。アニメでは「善逸の師匠」として知られ、彼の本名は小説版および単行本17巻で明らかにされている。

彼は修行を厳しく指導し、特に善逸に対してはその厳しさを増すことがあった。善逸が修行の過酷さから逃げ出すこともしばしばだったが、師匠は善逸の才能を高く評価し、一つの技を極めることの重要性を教え続けた。師匠は自らを「師範」と呼ぶことを望んでいたが、善逸からは親しみを込めて「じいちゃん」と呼ばれることもあり、その愛情は深い。

また、彼のもう一人の弟子である獪岳が鬼になったことに対して、彼は深く責任を感じ、切腹を選んだ。善逸が獪岳を倒し、死にかけた際には、三途の川のような場所で現れ、善逸が柱としての地位に上り詰めることができなかったことを悔やむ彼を慰め、「儂の誇りじゃ」と涙ながらに称賛した。