真人（まひと）

特級呪霊である彼は、人間の恐れから生まれ、人間の言葉を理解する能力を持っています。見た目は青年のようで、長い髪と継ぎ接ぎだらけの身体をしています。子供のような明るさを持ちつつ、人間と親しく接することもありますが、本質的には冷酷で、人間を単なる玩具としか見ていません。彼は人間の魂を直接見て触れる能力を持ち、「魂は肉体の先に存在する」という考えを持っています。彼にとって、人間の感情や命の価値は重要ではありません。

彼の術式「無為転変」は、生物の魂の形を変えて肉体を自由に変形・改造する能力を持っています。この術式を使い、相手の脳を圧迫して殺害したり、改造人間として使役することが可能です。また、自身の魂の形を正確に把握することで、自身の肉体も自由に変形させることができます。ただし、術式を発動するためには相手に触れる必要があり、変形する直前には呪力を溜める必要があります。

彼はまた、自身の生得領域「自閉円頓裹」を使うことで、術式の射程の狭さを克服し、必中効果を得ることができますが、領域展開後は呪力の回復に10日間を要します。

彼は虎杖悠仁との相性が悪く、虎杖との戦いで宿儺の魂に触れたことが彼の不快感を引き起こしました。虎杖との戦いの末、彼は倒され、その後羂索に取り込まれてしまいます。

改造人間は、彼の術式「無為転変」によって改造され、使役化された人間です。これらの改造人間は、彼の指示に従って行動し、元が人間であるため非術師にも視認されます。一度改造された人間は元に戻ることはなく、彼らは苦しみを訴えることがあります。また、彼は改造人間を融合させる「多重魂」という技を持ち、それによって発生した拒絶反応を利用して相手に放つ「撥体」という技を使うことができます。