宮村 伊澄（みやむら いずみ）

「自然体で少々鈍感」。4月17日生まれ、身長169センチメートル、3年1組の生徒。目立つことを避けるため、学校では地味な眼鏡男子として振る舞っている。しかし、堀との出会いが彼の生活を変えるきっかけとなる。創太との親交が深まり、堀家に頻繁に出入りするようになり、合鍵も持つようになる。学校以外では、耳と口に合計9つのピアスをつけており、同級生には気づかれていない。また、自身の衝動を理解できない周囲には秘密に、体に大きな刺青を入れている。その存在を隠すため、学校では夏でも長袖を着ている。

堀が風邪を引いた夏、彼は突然堀に告白し、彼女を困惑させる。付き合い始めてからは、外見にも大きな変化が見られ、周囲を驚かせる。髪を切ったことをきっかけに、入学以来かけていた伊達眼鏡を止める。堀によれば、「まあまあイケメン」。

基本的には温和で少し鈍感で、時折無遠慮な発言をする。中学時代からの友人、進藤に対しては厳しい態度を見せ、毒舌をふるうこともある。しかし、心の中では彼を大切な友人と思っている。また、堀に好意を持つ沢田に対しても同様である。両親が経営するケーキ屋で働くこともあり、店頭に立つことがある。「初期村」の頃には、雑誌の洋菓子店紹介で素顔が掲載されたこともある。成績は平均的だが、保健体育だけは常に満点で学年1位。トマトの皮、納豆、キャラメル味のものが苦手。北海道に親戚がいる。髪の色は黒。石川の夢には猫「ミャムラ」の姿で登場し、夢の中で石川を振り回す。

作者は、眼鏡をかけて髪が長かった初期の彼を「初期村」、髪を切った後の彼を「今村」と呼んで区別している。中学生時代の彼を「中村」と呼ぶこともある。人気投票では2位にランクインしている。