ギド

本作の主人公の一人は、少女のような外見を持つが、元は男性であり、魔女の呪いによってその姿に変えられた。彼はそのため、魔女を深く憎んでおり、自分に呪いをかけた魔女アンジェラを見つけ出して復讐するために世界中を旅している。旅の途中でアシャフと出会い、共通の目的である魔女探しのために協力関係を築き、共に行動するようになる。最初はギブアンドテイクの関係だったが、次第に信頼を深め、相棒のような関係に発展する。アシャフが紳士的であるのに対し、彼は粗野で乱暴な性格で、獣のような目つきと悪い口調を持つが、意外にも合理的で無駄なことはしない。外出時には、アシャフが用意したおしゃれな服装やヘアアレンジを楽しむことができる。

実はこの少女の身体は魔女であり、アンジェラが「私の身体」と言ったことから、永遠なる魔女アンジェラの原初の身体である可能性がある。しかし、もしアンジェラの原初の身体であれば、魔女の寿命である200年を超えているはずで、なぜ身体が朽ちないのかは謎である。彼の本当の身体は別に存在し、魔女との口づけによって一時的に呪いが解かれると、棺桶の扉が開いて彼の本体が現れる。（どのくらいの時間元に戻れるのか、棺桶が近くになかった場合どうなるのかは不明である。）

ギドの本体は、野獣のような目と鋭い牙、筋骨隆々とした体躯を持つ戦士のような姿で、封印が解かれたかのように強大な力を発揮する。敵をパンチ一撃で倒し、魔女イオーネの強力な魔術を正面から受けてもびくともしない。さらに、城を結界ごと真っ二つにするほどの威力を持つ魔剣アシュガンの斬撃でさえも浅い切り傷をつける程度である。これまで敵を一撃で倒してきたのはすべて左手であるが、右手にはさらに強大な力が秘められていることが示唆されている。