武器商人 / マツ

スナックの店主として表の顔を持ちながら、裏では真黒組と深い関係を持つ武器商人であり、情報屋や死体処理、希少動物の密輸など多岐にわたる闇のビジネスを手掛けている。この中年男性は、左目が失われた隻眼で、独特の語尾を使う話し方と明るい態度が特徴だが、慎重な一面も持ち合わせている。物語序盤から登場し、名前は明かされず、山岡によってマツと呼ばれるようになる。彼は元殺し屋で、銃器の扱いに長けており、かつて山岡に左目を潰され、その後は山岡の下で働くことになる。山岡には娘を人質に取られ、彼の支配下に置かれている。

ある時、砂川からファブルに関する情報提供を求められ、渋々協力することになる。この過程で山岡の計画に巻き込まれ、浜田暗殺に関与することになる。しかし、最終的には山岡との決別を決意し、闇の世界からの引退を目指す。佐藤兄妹の助けを借り、海老原からの条件を受け入れ、二郎の身柄を引き渡すことで浜田殺しを許される道を選ぶ。しかし、二郎の捕獲に失敗し、射殺してしまう。この事態に死を覚悟するが、洋子の取り成しにより海老原に赦され、一般人としての生活に戻ることができるようになる。そして、本名の山岡として娘の元へ帰ることができた。