南雲雅（なぐも みやび）

Aクラスの生徒会副会長であり、1年生編第6巻で生徒会長に昇進した人物。彼は軽い口調ながらも自信に満ちた発言を多くし、先輩である学に対しても挑戦的な態度を見せることがある。自信家を超えて傲慢な一面もあり、生徒会に引き入れた女子生徒を「私物」と呼ぶなど、女性を軽視する発言も見られる。しかし、実力を持ち、自分に対抗する気骨のある生徒には興味を示し、評価することもある。特に評価するのは、高いプライドを持つ人物よりも、プライドを捨ててでも周囲を利用して成功を目指す人物である。

彼は元々Bクラスの生徒であり、自力でAクラスに上がったため、一之瀬から憧れの存在として目標にされている。生徒会長として、究極の実力主義の学校を目指すと宣言しているが、具体的な改革内容はまだ明らかにされていない。ただし、現在の学校制度を甘いと批判し、彼の政策が実行されれば多くの退学者が出ると懸念されている。現在の3年生の中で、彼はAクラスだけでなく全てのクラスを掌握するという、他の有栖や一之瀬、龍園でも成し遂げられなかった難しい戦略を簡単に成功させている。女性関係については、クラスメイトの女子との電話での会話から、かなり自由奔放に行動している様子が伺える。

キャラクターデザインについて、トモセは南雲を描くのが難しく、複雑なキャラクターであると感じており、「イケメンだが色々と腹に抱えていそうな感じ」を表現することを心がけたという。