斉藤 ミヤコ

物語は「幼年期」のプロローグで始まり、主要人物の一人として登場する彼女は、斉藤壱護の妻であり、苺プロダクションの社長夫人です。彼女は大学生時代に上京し、キャバクラやラウンジで働いた経験を持ちます。また、モデルやレースクイーンとしても活動し、雑誌のグラビアに登場したことがありますが、芸能界での成功は限られていました。その後、壱護に誘われて苺プロダクションに入社し、裏方としてのキャリアをスタートさせます。

第2章からは、失踪した壱護の代わりに苺プロダクションの社長としての役割を担い、組織を率いることになります。当初は計算高く行動していた彼女も、物語が進むにつれて献身的で有能な人物へと変貌を遂げます。特に、アイの死後、アクアとルビーという二人の子供を引き取り、彼らの育ての親としての責任を果たすようになります。

彼女はまた、新生B小町のマネージャーとしても活動し、グループの芸能活動をサポートします。苺プロダクションの理念として、「グループ内で悪口を言う人間は雇わない」という方針を、夫である壱護の考えを受け継いで守り続けています。

第9章「映画編」では、久しぶりに壱護と再会し、彼の夢であった「自分が育てたアイドルを東京ドームに送り出す」ことを自分も諦めていないと強く語ります。その後、壱護を苺プロダクションに戻すことに成功し、事務所全体の統括を壱護に任せることになります。彼女自身はアクアとルビーのマネジメントに専念することを選びます。