網代 慎平（あじろ しんぺい）

物語の主人公は17歳の少年で、中学卒業を機に東京へ移り住んでいた。しかし、幼馴染の小舟潮の葬儀に出席するため、2年ぶりに故郷の日都ヶ島に戻ることになる。東京での生活の影響で、方言から標準語を話すようになっている。帰郷の途中、夢の中でウシオと出会い、ハイネの右目を受け継ぐことで、死をきっかけに過去へと意識をタイムリープさせる能力を手に入れる。ただし、この能力には制限がある。

彼は幼少期、10歳の時に両親を事故で失い、母・暁美の縁で小舟家に引き取られた過去がある。そのため、潮と澪は義理の兄妹となる。彼には「俯瞰」と呼ばれる習慣があり、動揺しそうなときには三人称視点で状況を客観的に見ることで、冷静さを保つことができる。この思考法を駆使して、物語の中で数々の危機を乗り越えていく。料理が得意で、調理師専門学校に通っている。また、作家の南方竜之介を尊敬している。

再構築された世界では、彼は以前の記憶を保持している。