2024年8月17日 (現行バージョン)

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斎森 美世(さいもり みよ)
齋森美世 Miyo Saimori
性別:女
年齢:19
本作の主人公は19歳の久堂清霞の婚約者である。どんなに蔑まれても、礼儀を欠くことのない高潔さを持っている。斎森家の長女であり、異能を持つ家系に生まれたが、自身には異能がないと思われていた。そのため、斎森家では使用人同然の扱いを受けて育てられてきた。家を訪れる辰石幸次には好意を寄せており、彼にだけは心を許していたが、幸次は異母妹の婿養子となり、その夢は潰えた。 美世は、父の再婚相手である香乃子から酷い虐待を受け、異母妹の香耶からも成長するにつれいじめられ続けた。そのため、美世はすぐに「申し訳ございません」と謝罪する癖が身に沁みついている。斎森家を追い出され、久堂家へと向かった美世は、当主の清霞が冷酷だと言われていた噂とは違い、優しい心を持っていることに気付いていく。虐げられた環境で育ったため、自虐的な性格が身についているが、久堂家の人々からは奥ゆかしく謙虚な女性として受け入れられている。 過去には斎森家に短期間だけ奉公していた使用人から怪我の手当てを受けたり、虐めを見て見ぬふりしていたことを泣きながら詫びられた経験がある。辛い日々の中で、自分の味方をしてくれた使用人の花をはじめ、親切にしてくれた人々のことを忘れず、どこかで幸せに暮らしていることを願っている。 実母は美世が2歳の時に病で亡くなっており、亡き母親の家系に由来する異能「夢見の力」を潜在的に持っているが、物語が始まる時点ではその力を制御できていない。

(編集者: K K)