2024年8月17日 (現行バージョン)

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楠木正成(くすのき まさしげ)
楠木正成 Masashige Kusunoki
性別:男
後醍醐天皇に仕えた重臣。 少数の兵を率いながら巧みな軍略で鎌倉幕府の大軍を翻弄し、後醍醐天皇のために天下を取る原動力となった「軍神」と称される武将。彼の真の姿は、時行と同じく優れた逃げ上手で、「逃げる事は生きる事」という信念を持つ男だった。 平時には必要以上に腰が低く、常に変顔をしながらペコペコと頭を下げる挙動不審な人物に見える。しかし、それは相手を様々な角度から観察し、情報を立体的に把握するための予備動作だった。 1335年、京に潜入した時行と偶然に出会い、その逃げ上手な共通点に惹かれた時行から教えを乞われる。怪しみつつも彼の正体を詮索せず、自邸に招いて「弱者が強者に勝つ秘訣」を伝授した。時行らの尊氏暗殺計画に立ち会い、失敗した彼らを守るために助けたため、高師直らから襲撃の主犯と疑われることになる。 1336年、自身の献策が後醍醐天皇に却下され、尊氏討伐のために出陣。湊川の戦いでは多様な策を駆使し、尊氏と一対一の状況を作り出して圧倒するが、最後は尊氏の決死の一刀を受けて致命傷を負い戦死。死の間際には、尊氏の人柄を見抜いて心から自分の死を嘆く尊氏と穏やかに別れを告げる形で最期を迎えた。

(編集者: A A)