佐々木小次郎

佐佐木小次郎 Kojirou Sasaki

性別:男

剣術に秀でた剣士であり、少し控えめな存在だった彼は、岩流の技術を磨き続け、対戦相手としての自らの限界を超越していった。彼の遺志は宮本武蔵との有名な巌流島決闘での最期まで追い求められた。この決闘では武蔗と激戦を繰り広げるものの、敗れる彼は戦いが"楽しい"と感じ、「やめれば一生の損」と表現して最後の瞬間まで戦い抜いた。 彼の生涯は、勝つことがなくとも、対戦相手の技を観察し、頭の中で何度も再現して研究することにより、「千手無双」と呼ばれる境地に到達した。この技術は、初めて対峙する相手の僅かな情報から完璧にその動きを予測し、攻撃を先読みできるものであった。さらには「萬手無双」を開眼し、すべてを見通す力を手に入れる。 巌流島での戦いで感じた武蔵との未竟の戦いの念いは、彼にとって挑戦と成長の糧となった。生前、越前国の富田道場での訓練と数々の敗戦を経て磨かれた技術は、剣界において類を見ないものであった。そして、その技術は敵を超えることに特化したもので、彼自身が「史上最強の敗者」と自認するほどになる。彼は神器錬成者フリストが製作した“備前長光三尺余寸”の剣を武器として使用し、その剣で数々の伝説的な戦いを演じた。 敗れゆく彼は、ポセイドンとの戦いに勝利した後、初めての勝利の余韻に浸りながらも、フリストの支えを借りて治籧を受け、ロキと七福神との衝突に立ち向かう。その言行からも彼の哲学が伝わり、神々と人々との共通性を唱えつつ、独自の正義感を持ち続ける。彼の生き様は、剣士としてだけではなく、一人の戦士としても多くの者に影響を与えた。