ペコラ / プロヴァト・ペコラ・アリエース

佩克菈 Pecora / Provat Pecora Allières

性別:女

中学生くらいの外見を持つ少女でありながら、城塞都市ヴァンゼルドの中心に位置する魔族の王城、ヴァンゼルド城を統治する魔王です。彼女の年齢は少なくとも1000歳を超えており、ベルゼブブよりは若いです。前魔王の娘であり、魔王に就任した際にはベルゼブブを大臣に任命しました。物語の時点で、彼女が魔王になってから約二百年以上が経過しています。彼女は自分を「わたくし」と呼びます。 魔王になってからは、誰も彼女を叱ることがなく、周囲の人々が彼女の前で緊張してしまうことを寂しく感じていました。しかし、アズサに敗北したことで、対等に接してくれる存在を得ることができました。アズサのことを非常に好いており、「お姉様」と呼んで慕っています。彼女は小説を読むのが好きで、特に姉妹ものや旅行ものに憧れを抱いています。 一方で、彼女は思いつきで奇妙なことをしたり、いたずらを好む性格です。気に入った小説の内容を再現しようとしたり、アズサに狐獣人化するキノコを食べさせたりするなど、アズサや部下のベルゼブブを振り回すことがあります。アズサには最初「プロヴァト」と呼ぶように勧めましたが、「ペコラ」の方がかわいらしいという理由でそう呼ばれるようになりました。 魔王に就任した際、ベルゼブブを平役人から大臣に抜擢したのは、彼女を姉役にできるのではないかという考えもありましたが、ベルゼブブには姉妹ものの嗜好がなく、立場や公私混同を気にしたため、そこまでの関係には至りませんでした。イラストでは胸が大きく見えますが、実際には見た目の年齢相応です。彼女の武力は魔王らしく、魔族の中でもトップレベルであり、ベルゼブブよりも強いです。 忙しい魔王の仕事の合間に、アイドル活動や魔法配信を行っています。彼女のファンは「ペコリスト」と呼ばれています。後に「第二形態が欲しい」という願いから悟りの道場で修行し、猫耳が生えるようになりました。