『Unnamed Memory』(アンネームドメモリー)は、古宮九時による日本のライトノベルシリーズです。
物語は、子孫を残せない呪いを受けた強国ファルサスの王太子・オスカーと、「青き月の魔女」ティナーシャの出会いから始まります。
壮大なファンタジー世界で繰り広げられる二人の絆と成長、そして大陸を巻き込む歴史が描かれています。
2019年から書籍化され、続編や漫画化、アニメ化など多彩なメディア展開も行われています。
恋愛と謎解き要素が絡み合う本作は幅広い世代に支持され、多くの賞も受賞しています。
古宮九時先生は本作をもともと同人誌化する予定でしたが、
KADOKAWAの「電撃の新文芸」創刊に合わせて書籍化を提案され、2019年に正式刊行となりました。
物語の執筆はなんと2006年頃にさかのぼり、最初は自身の非公開ブログで執筆していたそうです。
高校時代に書いた作品のプロトタイプが本作の原点となっています。
書籍化する際には、比喩的だった表現や人物の心情をより伝わりやすく改稿し、
重要な場面や伏線は膨らませる、という工夫がなされています。
本作の舞台は、5人の強大な魔女と魔法が息づくファンタジー大陸です。
現実の歴史や国々とは異なり、独自の王国や文化、魔法体系が細やかに作り込まれています。
ファルサス王国を中心に、魔女たちがそれぞれの地に君臨して、時に人間社会とも交流します。
魔女は「災厄」や「祝福」として恐れられる存在であり、
物語は「呪い」と「祝福」という二面性を大事に描いています。
長い歴史を持つ大陸。5人の強大な魔女が存在し、それぞれ「災厄」の象徴として語られています。
ファルサス王国の王太子・オスカーは、幼少期に「沈黙の魔女」から「子孫を残せない呪い」を受けてしまいます。
呪いを解く方法を求め「青き月の魔女」ティナーシャの塔を訪れ、試練を乗り越えますが、
呪いは強力な祝福でもあり、完全な解除は困難と告げられます。
唯一の解決策は、「呪いに耐えられる魔力と魔力耐性を持つ女性」=ティナーシャを妻にすること。
オスカーは大胆にも彼女に結婚を申し込みますが、ティナーシャは即却下。
しかしオスカーの粘りにより、1年間王太子の側で暮らす契約関係として物語が動き出します。
この出会いが、2人そして大陸の運命を大きく揺るがしていきます。
本作は原作小説だけでなく、数多くのメディア展開を行っています。
・小説本編(全6巻)、続編『after the end』(既刊6巻)
・漫画版(作画:越水ナオキ)は『月刊コミック電撃大王』で連載中、既刊8巻
・2020年にはオーディオブックも登場
・2024年春にテレビアニメ第1期(全12話)が放送、2025年冬から第2期も放送決定!
・Webラジオ『Radio Unnamed Memory』(パーソナリティ:中島ヨシキ)も配信中
アニメ制作はENGIが担当し、監督は三浦和也、シリーズ構成は赤尾でこが務めます。
キャラクターデザインは能海知佳が担当。
原作の持つ重厚な世界観をアニメでも丁寧に再現しています。
放送局はAT-Xほかで、全国多彩な配信サービスにも展開。
第1期オープニングは丁による「呼び声」。
エンディング「blan_」は夏吉ゆうこ&大和のユニット「Arika」が担当。
第2期OPはTRUE「Unsung ballad」、EDはArika「inclusion」で物語を彩ります。
「このWeb小説がすごい!」全Web小説ベストランキング第9位を獲得。
BOOK☆WALKER 新作ラノベ総選挙2019新文芸部門で10位。
「このライトノベルがすごい!2020」単行本・ノベルズ部門第1位。
「このライトノベルがすごい!2021」同部門第3位。
第5回ラノベ好き書店員大賞 単行本部門第5位など、多くの実力派賞に選ばれています。
緻密な世界観やミステリー要素と、ダブル主人公の恋愛の駆け引きが魅力。
ファンの間には「アンメモ」の愛称で親しまれ、
男女を問わず幅広い層に支持されています。
二人の強さと距離感、そして謎解きが交錯する物語は、多くの読者・視聴者の心をつかんでやみません。
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