射場 鉄左衛門（いば てつざえもん）

七番隊の副隊長であり、男性死神協会の会長を務める彼は、広島弁を話し、サングラスをかけた強面の外見を持っています。しかし、実際には母親思いで、仁義を重んじる性格です。彼の一人称は「儂」です。

以前は十一番隊に所属しており、その影響からか、戦いを好む一面も見られます。一角によれば、彼が十一番隊を離れた理由は、病気の母親（110年前の三番隊副隊長であった射場千鉄）の治療費を稼ぐためだったそうです。

彼は一度、狛村の絵を描いた際に「自分の腕では威厳と力強さが出せない」と嘆いていましたが、意外にもその絵のタッチはポップな風合いでした。

破面篇では、偽の空座町での決戦において、一角が卍解を使わなかったために破面のチーノン・ポウに敗れ、転界結柱の一つが破壊されました。彼はその転送回帰を止める役割を担い、一角を叱責しました。その後、アヨンに奇襲をかけましたが返り討ちに遭い、吉良の治療を受けていたところを、雛森と入れ替わっていた藍染に斬られました。

千年血戦篇では、『見えざる帝国』の一度目の侵攻で狛村と共にバンビエッタと対峙し、帝国の撤退後は大岩を担いで修行に励んでいました。二度目の侵攻では、「人化の術」の代償で獣の姿になった狛村を励まし、共にユーハバッハのもとへ向かいました。戦後、彼は隊長に就任し、毎日欠かさず鍛錬を続け、鍛錬場から出勤しています。

また、隊長就任後を描いた小説版では、人狼族の少年たち（うるいとショウマ）の身元引受人となり、彼らを見習いとして受け入れています。

【斬魄刀】

彼の斬魄刀は謎に包まれており、名前や解号、能力などはすべて不明です。封印時は匕首のような形状で、能力を解放すると鍔がなく、広い刀身の中ほどに枝のような刃が付いた形に変わります。斬魄刀異聞篇では、勇音の突っ込みに涙ながらに答えていました。血戦後に隊長に就任していることから、卍解を習得していると考えられます。