ミンチェスター・ド・ロマノフ

ブリチア帝国の皇帝は「雷帝」として知られています。彼は優しく穏やかな性格を持ちながらも、大国の君主としての老獪さも兼ね備えています。エリーゼを気に入っており、彼女を家族に迎え入れたいと考えています。

15年前の悲劇で皇后と第一皇女を失い、さらに2年前の戦争で第一皇子を亡くしたことで、皇家の血筋が途絶えていくことに心を痛めています。しかし、自身の死後に起こりうる第二皇子リンデンと第三皇子ミハイルの皇位継承争いを止めることができずにいます。この状況を招いたのは自分の力不足であると痛感し、自らを「罪人」と呼んでいます。

原因不明の持病で体力が衰えていましたが、エリーゼの診断により糖尿病と判明し、病の正体の手がかりが皇宮侍医のベン子爵に伝えられ、治療の糸口が見つかりました。

その後、宴会中に突然吐血し、意識不明の重体となりました。原因が分からずエリーゼは焦っていましたが、最終的にエコノミークラス症候群による肺塞栓と、悪性リンパ腫が原因であることが判明しました。手術によりこれらは全て切除され、命を取り留めました。