菅原 孝支（すがわら こうし）

S選手は、烏野高校男子バレー部の副主将を務める3年生で、チームの中心として活躍しています。身長は174.6cmに伸び、体重は63.5kg、ジャンプ力も抜群で最高到達点は299cmに達します。6月13日生まれの彼の好物は激辛の麻婆豆腐で、チームメイトからは「スガ」という愛称で親しまれています。

セッターとしての彼の急所は、チームメイトとの確かな連携にあります。影山が入学してからは正セッターの座を譲ったものの、スパイカーに最適なトスを供給する能力は非常に高いです。冷静で戦略的なプレーが信条で、ブロックの低さという欠点を利用し、賢くポジションを変更することで、チームの勝利に貢献しています。

彼は温和で人当たりが良く、いつも笑顔ですが、時に辛辣な言葉も放つことがあるため、恐れられることも。プレー中は感情が高ぶることもしばしばあり、大会中は主審に注意されたり、観客から驚きの声をもらうこともあります。

試合ではピンチサーバーやワンポイントツーセッターとして出場し、サーブ技術の高さを披露。春高予選決勝戦では、疲労した影山の代わりに出場し、チームに勢いをもたらしました。

勉強でも優秀な成績を収めるS選手は、担任に勧められた勉強への専念を拒否し、バレーボールを通じた成長と経験を大切にします。また、澤村が部活の引退を考えていた時には、彼の心情を理解し、全員で春高を目指すことを後押ししました。卒業後、彼は小学校の教師になり、学ぶ子どもたちへの指導に当たっています。