斎藤 イネ（さいとう イネ）

彼女は「ばあさん」と呼ばれていたが、ある日を境に若返り、夫の正蔵と新たな生活を楽しんでいる。彼女の本名は佐々木姓で、若い頃は正蔵を支える妻として生活していた。若返った今、彼女はアイドルやモデルにも劣らない美しさを持ち、夫と共に新婚時代には経験できなかった楽しみを満喫している。

正蔵との結婚は恋愛から始まったが、正蔵の父は別の見合いを計画しており、二人は一時、駆け落ちを考えたほどだった。彼女はかつて華族の令嬢として裕福な生活を送っていたが、戦時中に両親を失い、終戦後は農地改革で家族が離散。その後、母の親戚のもとで働き始めた際に正蔵と出会い、恋に落ちた。

彼女は季節に応じて外出時の装いも変えており、暑い時期には頬被りとサンバイザーを、寒い時期には毛糸の帽子と角巻を身につけている。