御堂密（みどう ひそか）

31歳の男性であり、元収容所の研究員である彼は、研究員として得た情報と透視権を使って、封筒の中身を見ることで全ての特権利を知ることができた。彼はかつて、封筒を不正に開封している現場を成田実朝に目撃され、その口止めとして実朝と交渉を行い、成功作に対抗する特権利を探す協力を強いられた。このため、彼は実朝の特権も理解していた。

彼の野望は第1部で頂点に立とうとするが、最終的には入賀に殺される。第3部では、相続権を使ってマザー・ライトの機能を継承し、第3皇帝となり、意識世界で法廷を開いている。彼は表向きは「666の特権利で新たな神になる」と公言しているが、実際の目的は「666の特権利を掌握し神を殺すこと」である。彼が一度殺されて時間を巻き戻しで生き返るシナリオも考えられていたが、彼の真の意図は依然として不明である。

彼は非常に優秀な頭脳を持っているが、実朝には及ばないと自認しており、不正開封時に実朝の交渉に応じたのも、実朝を出し抜く自信がなかったからである。彼は「絶望の始まりだ」というセリフで度々からかわれることもある。また、臣の特権強制取得実験にも立ち会っていた。