五十鈴 華（いすず はな）

彼女は五十鈴流華道家元の娘で、毎日一回花を生けることを習慣としています。黒髪のストレートで、大和撫子としての風貌を持ち、清楚で古風な雰囲気を持つ彼女は、「わたくし」という一人称を使います。外見や振る舞いは良家の娘らしく、おっとりとした話し方と義侠心を兼ね備えていますが、自身の華道に対しては常に疑問を持っており、より動的で活発な戦車道に興味を持っています。彼女は戦車道を通じて華道に新たな力強さを取り入れたいと考えています。

彼女は中学時代から沙織と麻子と友達で、みほが転入する前からの仲です。恋愛話やことわざを間違える沙織にはよくツッコミを入れます。また、母親に対しても自分の意思をしっかりと伝える強さを持ち、恐れを知らない勇敢な面も見せています。

彼女が生ける花は「可憐で清楚」と評されますが、戦車道を嫌う母親との間には軋轢があります。しかし、戦車道を通じて華道の新境地を開いたことで最終的には母親と和解します。

彼女は非常に匂いに敏感で、花や樹木の匂いに混じる戦車の鉄や油の臭いを識別できます。華道用の鋏は巧みに扱いますが、他の刃物は苦手で、料理の経験もありません。また、少し鈍感な面もあります。あんこうチームのメンバーの中で最も背が高くスリムですが、食べる量は多く、食事シーンでは彼女の食器だけが山盛りになることが多いです。

射撃においては、華道で培った集中力を活かし、決定的な一撃で自校を勝利に導きます。