爆豪 勝己（ばくごう かつき） / 大・爆・殺・神ダイナマイト（だいばくさっしんダイナマイト）

赤い目と逆立ったベージュの髪を持つ少年は、静岡県出身で雄英高校1-Aに通う男子生徒です。彼は幼なじみの出久に「かっちゃん」と呼ばれ、クラスメイトを特徴を捉えたあだ名で呼ぶことが多いです。彼は自尊心が非常に強く、「1番になること」と「必ず勝つこと」に強いこだわりを持っています。そのため、攻撃的で粗暴な性格が目立ちますが、困難な状況でも冷静に判断し、自分が不利にならないように行動することができます。

彼の「個性」は、掌の汗腺からニトロのような汗を出して爆発させる能力で、これを推進力としても利用できます。爆発力は汗の量に比例し、活動するほど強力になりますが、冬場は寒さのため汗が出にくくなり、調子が悪くなることがあります。また、最大火力で爆発を起こすと、掌が痛むなどのダメージを自身も受けます。

彼のヒーローコスチュームは「全身ダイナマイト」というコンセプトでデザインされており、手榴弾をモチーフにした籠手には吸水シートが付いており、汗を溜めて爆発させることができます。腰の装備からは簡易手榴弾を作ることが可能で、籠手にはピンが付いており、ピンを外すと前方に強烈な爆発を起こします。また、近接戦闘のために膝には金具が付けられています。

幼い頃から非常に頭が良く、何でもこなす天才であった彼は、自分を常に1番だと考え、「必ず勝つ」オールマイトに憧れ、彼を超えるヒーローになることを決意しています。出久が「無個性」でありながらも対等に接することを蔑んで「デク」と呼び、幼少期からいじめていました。しかし、出久の「個性」がオールマイトから与えられたものだと知り、自分の行動がオールマイトの終わりを招いたという苦悩を出久にぶつけた後、オールマイトから事情を聞き、改めて1番のヒーローを目指すことを誓います。それ以降、出久に対する態度は変わらずとも、オールマイトからは「ライバルっぽくなった」と評されています。