エドガー・レドモンド

赤寮の監督生であり、ドルイット子爵の甥でもある彼は、高貴な家柄の生徒たちが集う赤寮の象徴的存在だ。長い髪と端正な顔立ちを持ち、伯父にも似ている彼は、広い心と寛大な性格の持ち主で、他寮の優秀な生徒にも関心を示し、勧誘することがある。彼は頭が良く、デリックの不正を告発する詩の暗号を解読するなどの才能を見せる。監督生としての彼の任期中、寮弟は何度か変わり、自らの見る目のなさを笑い話にすることもある。

監督生に就任した1年前、彼はデリックを寮弟として迎え入れていたが、いじめられていた生徒からの告発を受け、デリックの真の姿を知ることになる。その後、グリーンヒルによる衝動的な殺人事件をかばい、伯父ドルイットの縁を頼りに「暁学会」に助けを求め、デリックやアガレスの蘇生を試みた。

物語の中で、彼は当初モーリス・コールを寮弟として迎えるが、入学したばかりのシエルの活躍に興味を持ち、白鳥宮への勧誘を試みる。モーリスの妨害に遭うものの、シエルが無実を証明した後、モーリスを追放し、ハーコートを新たな寮弟として迎え入れる。