シルフィエット

ブエナ村に暮らすクォーターエルフの少女の愛称は「シルフィ」。幼い頃は一人称として「私」を使っていたが、男装するようになり「ボク」へと変わった。彼女は緑色の短髪を持ち、ボーイッシュな見た目をしているが、性格は家庭的で優しく、従順である。彼女の髪の色は恐れられる魔族「スペルド族」と同じであるため、村の子供たちからいじめられていたが、ルーデウスに助けられて以来、彼と親友になり魔術を学ぶ。

シルフィはラプラス因子を持っており、魔力の量はルーデウスにはかなわないものの、一般的には多い方である。しかし、魔力の制御が苦手で攻撃魔術には限界があり、ルーデウスのように攻撃魔術を得意とはしない。一方で、治癒系の魔術は無詠唱で使用できるため、治癒術師としては非常に優れている。また、闘気を纏う能力があり、特定の魔力付加品を用いることで、聖級の剣士に匹敵する戦闘能力を発揮する。

ルーデウスへの好意にもかかわらず、両者の共依存に両親が心配し、一時的に距離を置かれる。ルーデウスが故郷を離れた後は、診療所で手伝いをしたり、礼儀作法を学ぶ日々を送る。

フィットア領転移事件では、アスラ王宮上空に転移し、魔術で落下を阻止。着地点でアリエル王女を救い、人生が一変する。その後、フィッツと名乗り男装して、アリエル王女の守護術師になる。第一王子派の暗殺者からアリエルを守り抜き、共にラノア魔法大学に進学する。

また、冒険者として活躍するルーデウスに再会するため、ラノア魔法大学への招待を立て続けに行う。ただし、二人はシルフィが白髪の男装姿であるため、直ちには認識されなかった。

彼女は初心者用の杖を装備しており、これはロキシーがルーデウスの誕生日に贈ったものである。この杖は高品質の材料を用いており、シルフィが守護術師になった後も引き続き使用している。