イヴ

本作の主人公は、ナフレスのスラム街を拠点に賭けゴルフで生計を立てている少女、イヴァンジェリン（愛称：イヴ）です。彼女のプレイスタイルは強気の攻めが特徴で、日本人ではないため、キスを躊躇なく行うなど独特の感性を持っています。

イヴはU15女子世界選手権の最終日に「イヴ・アレオン」という偽名で参加しました。この名前は、彼女の参加を便宜を図ったローズの姓を借りたもので、本姓は不明でした。しかし、ローズ戦後に取得した身分証明書には「イヴァンジェリン・F・キミシマ」と記載されています。英語を第一言語とする彼女ですが、葵を追って来日した際には流暢な日本語を話せることが判明し、自身も驚いていました。どこで日本語を習得したのかは不明です。

幼少期の記憶がないイヴは、大怪我をしてスラムで行き倒れていたところをクラインたちに保護されました。その際に覚えていたのは「イヴァンジェリン」という自分の名前だけでした。その後、突然現れたレオにゴルフの技術を叩き込まれましたが、3年後にレオが失踪。それ以降、仲間たちの生計を立てるために賭けゴルフを始めました。

U15女子世界選手権でナフレスを訪れていた天鷲葵と成り行きで勝負することになり、彼女のゴルフに特別な感情を抱くようになります。以降、葵を追いかける形で裏社会から表社会へと戦いの場を移していきます。

土地開発の権利を賭けた勝負でローズに勝利したことで、逆恨みしたマフィアに狙われることになり、クライン達と共にナフレスから脱出。その後、単身で日本に渡り、天鷲葵のいる雷凰女学園に入学します。外国人の転入生であることやそのルックスから注目の的となりますが、コミュニケーション能力の高さで他の女生徒たちとも良好な関係を築いています。しかし、全日本高校女子ゴルフダブルス選手権準決勝の終盤で過去の記憶を思い出し、本名が「イヴァンジェリン・バートン」であることが判明。同時に実父が穂鷹一彦の娘であることを自覚します。

使用ボールの識別マークは赤い翼です。