京谷賢太郎

青葉城西高校の2年生で、背番号16のWSは、及川に「狂犬ちゃん」という不愉快なあだ名をつけられているが、日向はその異名をかっこいいと思っている。彼は青城高校の秘密兵器として知られ、春高烏野戦でその存在感を示した。彼のプレースタイルは、強い背筋を利用したパワフルなスパイクと、威力のあるジャンプサーブが特徴で、「攻撃は強打で決めなければ気持ちが良くない」という信念を持っている。日向は彼がフェイントの快感を知らないことを惜しんでいる。

彼はスパイカーとしての実力が高く、1年生の時から試合に出場していたが、強い性格が原因で先輩と衝突し、一時はバレー部を離れて大学サークルやクラブチームで練習していた。春高予選の準決勝、烏野戦では見事な活躍を見せたが、独善的なプレーも目立ち、勝敗よりも自己のプレーを優先する場面があった。彼のプレーは得点力がある一方で、失点も多く「諸刃の剣」とも言える。特に烏野の菅原や山口にサーブで狙われ、田中の挑発や月島の機転によって調子を崩し、一時はベンチに下げられた。しかし、同学年の矢巾に諌められたことでチームプレーの重要性を学んだ。

高校卒業後は、月島や黄金川と共にDivision2の仙台ブロックスでOPとして活躍している。