デリア

灰色巫女見習いのデリアは、神殿でベーゼヴァンスに仕えていましたが、彼の指示でスパイとしてマインの側仕えになりました。マインに仕えるうちに、デリアは次第に影響を受け、人間的に成長し、敵対的な態度も改善されていきました。彼女は捨て子だったディルクを弟のようにかわいがり、次第にマイン側の存在となっていきました。

しかし、ディルクを大切に思うあまり、神殿長に騙されてしまい、ディルクとビンデバルト伯爵との養子縁組の契約を結んでしまいます。この契約は実際には従属契約であり、結果として主人であるマインに不利益をもたらすことになりました。そのため、デリアは側仕えを解任され、罪人として扱われることになりました。

神殿長の連座で処刑されるところでしたが、マインの口添えにより減刑され、命を救われました。しかし、罰として生涯孤児院から出られない立場となり、孤児院の運営を任されることになりました。ディルクとの姉弟関係は非常に良好で、ディルクが貴族になることを選んだのも、デリアの恩赦を得るためでした。