黒崎 一心（くろさき いっしん） / 志波 一心（しば いっしん）

黒崎一心は、かつて護廷十三隊の十番隊隊長として活躍していた死神であり、志波家の分家出身である。彼はその後、現世で医者として「黒崎診療所」を開業し、一護、遊子、夏梨の3人の子供の父親となる。彼は子供たちに対してエネルギッシュであり、特に遊子と夏梨には過保護な面を見せることがある。

一心は霊感がないかのように振る舞っていたが、実際には過去に死神としての経験を持っていた。彼は妻の真咲とは、彼女が高校生の時に彼を助けたことがきっかけで出会い、結婚することとなった。真咲が虚化しかけた際には、浦原の協力を得て彼女を救い、その後も彼女を守り続ける決意を固めた。

一心は石田雨竜の父、竜弦とも古くからの知り合いであり、真咲の死後も親交があった。彼は20年ぶりに死神として復帰し、グランドフィッシャーを討ち取り、真咲の仇を討つ。その後、空座町の決戦に参加し、藍染と戦うが敗れる。しかし、一護に「最後の月牙天衝」を修得するよう助言し、その習得のための時間を稼ぐ役割を果たす。

死神代行消失篇では、浦原と共に一護に死神の力を取り戻させるために協力する。小説『The Death Save The Strawberry』では、一護に再び戦場に立たせることを躊躇していたが、最終的には浦原に協力を申し出る。

千年血戦篇では、一護に自身の過去を語り、彼が自分のルーツと魂の形を理解する手助けをする。その後、真世界城での戦いには参加せず、物語の終盤には登場しない。

一心の斬魄刀は『剡月』と呼ばれ、柄に緒がついており、刀身に炎を纏う能力を持つ。彼は卍解も修得しているが、その能力は作中で明かされなかった。また、彼はかつて「最後の月牙天衝」を使用したことがあるが、その詳細は不明である。