石田 竜弦（いしだ りゅうけん）

空座総合病院の院長であり、外見が雨竜に似ている人物です。彼はヘビースモーカーで、禁煙の病院内でもタバコを吸うほどです。彼は自分を「私」と呼び、周囲からはそのタバコの習慣についてよく指摘されます。

彼は純血の滅却師でありながら、滅却師としての役割を金銭的な理由から嫌っています。そのため、彼と息子の間には複雑な関係がありますが、息子のことは気にかけています。息子は彼のことを名前で呼び捨てにすることに不快感を持っています。

彼は自身が滅却師を継ぐ意志がなく、その職を父・宗弦の代で終わらせると断言しています。また、雨竜に対しても「才能がない」と述べ、滅却師を辞めるよう勧めていました。しかし、彼の滅却師としての実力は非常に高く、大虚級の敵であっても容易に倒すことができます。彼の武器は通常は力を抑えた短弓の形をしていますが、それでも高い威力を発揮します。

過去には黒崎真咲と婚約しており、彼女が一心を助けたことが原因で彼女が虚化しかけた際に何もできず、結局は彼女を石田家から追放する決断を下しました。彼は黒崎夫妻と長い付き合いがあり、一心が死神の力を失った理由も知っています。

千年血戦篇では、彼の妻である叶絵がユーハバッハの聖別を受けて死亡したことが、雨竜との確執の原因となりました。彼は一心と共に真世界城に侵入し、戦闘はありませんでしたが、叶絵らが死亡した滅却師の体内から取り出した血栓を集めて作った「静止の銀」の鏃を雨竜に託し、ユーハバッハを倒すための切り札として勝利に貢献しました。

アニメのおまけコーナーでは「クインシー大全」の司会を務め、そこでは息子の雨竜のことを気にかけるシーンも描かれています。小説版では直接は登場しませんが、決戦後に息子と和解したようで、医大の学費を支払っています。

技「クラヴィーア」は、霊弓から一度に複数の矢を射る技で、雨竜との修業時に使用しました。