オーバーホール / 治崎 廻（ちさき かい）

八斎會の若頭である彼は、ペストマスクを常に身につけている。彼には潔癖症があり、他人に触れられると蕁麻疹を発症するほどである。彼は「極道」として知られ、その世界では絶滅危機に瀕している存在だ。彼は「個性」やヒーローを嫌悪し、ヒーローたちを英雄症候群に罹患していると非難する。

彼の「個性」は「オーバーホール」で、これにより物体を分解し、修復する能力を持つ。この能力を使って、八斎會が裏で製造し密売している「個性」を破壊する銃弾を作り出している。また、この能力を使って地面や壁を変形させ、広範囲の攻撃を行ったり、見えない道を作り出すこともできる。人間に対して使用した場合、分解したままでは死に至るが、直後に修復すれば蘇生も可能である。自身が負傷や疲労した場合も、分解して修復することで常に最良の状態で戦闘を続けることができる。

彼は自分を育ててくれた組長を深く尊敬していたが、組長が非人道的な行為を嫌う一方で、彼はどんな手段を使っても組を守ろうとする冷酷さを持っていた。そのため、二人の間には徐々に溝が生まれてしまい、皮肉にも組長の望まない道を歩むことになる。彼はまた、仲間を躊躇なく犠牲にすることも厭わない。他人を分解し、自身と混ぜて修復することで、その人の「個性」を取り込み、自身をパワーアップさせることもできる。