ステイン / 赤黒 血染（あかぐろ ちぞめ）

かつてオールマイトに憧れ、ヒーローを目指した男が、教育体制の腐敗に失望し、ヒーロー殺しとして知られるようになった。31歳の彼は、自らを「スタンダール」と名乗り、多くの刃物を携帯し、ヒーローたちを粛清することを使命としている。彼の信念は、「ヒーローは見返りを求めず、自己犠牲を通じてのみ称号を得るべき」というもので、この思想が一部のヴィランや一般人、ヒーロー候補生にも影響を与えている。

彼の過去には、私立高校のヒーロー科に進学したものの、1年の夏に中退し、その後は独学で殺人術を学び、鍛錬を重ねてきた。若い頃は仮面をつけ、日本刀を振るいながら、力を無闇に振るう者たちを「罪」と定め、粛清していた。その過程で、航一という人物を襲い、ナックルダスターという者に敗れるが、これが彼の人生における転機となる。

彼の「個性」は「凝血」と呼ばれ、相手の血を舐めることで相手の体の自由を奪う能力を持っている。血液型によって効果の持続時間が異なり、B型の彼にとっては、B型の血が最も効果が長持ちする。この能力と彼の過去、信念が絡み合い、彼はヒーローも含めた多くの人々に影響を与える存在となっていく。