天野 陽菜（あまの ひな）

本作のヒロインは2006年8月22日生まれの中学3年生です。彼女は代々木にある廃ビルの屋上にある小さな鳥居をくぐったことで、特定の範囲の天候を一時的に変える能力を手に入れました。しかし、その能力を使うたびに体が徐々に透明になっていくという代償を負うことになりました。最初はそのことに気づかず、「100%の晴れ女」としての仕事を天職だと考えていましたが、後に気象神社の神主が語る天気の巫女伝承の動画を夏美から見せられて、その代償に気づくことになります。

彼女は歌舞伎町のマクドナルドで年齢を偽ってアルバイトをしていましたが、後にそれが発覚して解雇されました。その際、お金を使い果たして困っていた帆高にビッグマックをおごったことがきっかけで彼と知り合いました。帆高に初めて会った時は14歳でしたが、次の誕生日で18歳になると彼に伝えました。

映画のラストシーンでは、制服姿で帆高と再会しますが、どこの高校かについては言及されていません。母親の名前は「めぐみ」で、父親については一切触れられていません。

彼女の特徴としては、黒髪の二つ結びの髪型があり、普段は白のノースリーブパーカーとホットパンツを着ています。また、神宮外苑花火大会では浴衣姿も見せています。彼女はJR田端駅近くのアパートで弟の凪と二人で暮らしており、1年前に母を病気で亡くしました。母の形見のブレスレットをチョーカーに加工して首に着けています。部屋の装飾品を手作りしたり、簡単な食材で料理を作ったりする器用さも持っていますが、絵を描くのは苦手で、カエルを描いたつもりが帆高に「カバ？」と突っ込まれる場面もあります。携帯電話やスマートフォンを持っていないため、外部との連絡は取れません。

帆高が木村に発砲した際には激しく怒りましたが、その後は帆高のために警察官に体当たりするなど、彼を守る行動を見せるようになります。帆高からは「陽菜さん」または「陽菜」と呼ばれ、凪からは「姉ちゃん」、圭介、夏美、萌花からは「陽菜ちゃん」と呼ばれています。

制作初期の段階では、彼女の名前は「陽咲（ひなた）」で、年齢は18歳という設定でした。家族構成も異なり、父親はおらず、母親は入院中で、弟の代わりに妹が2人いる設定でした。また、天気を操作するのではなく、100%の的中率で天気予報を行うという設定がありましたが、実際には彼女が天気を操作しているという種明かしがストーリー後半に予定されていました。