馳井 静句（はせい しずく）

鴉夜に仕えるクールなメイドである彼女は、黒髪のボブカットが特徴的な美しい女性です。彼女は馳井一族の最後の生き残りであり、長年にわたって一族にかけられていた冤罪を鴉夜が晴らしてくれたことに感謝し、元和時代から鴉夜の家系に仕え続けています。そのため、鴉夜に対する忠誠心は非常に強く、助手である津軽が鴉夜に対して生意気な態度を取ることを快く思っていません。彼女は津軽を邪魔者と見なし、時折「最低クズの似非噺家野郎」と呼ぶなど、辛辣な言葉で冷たく接します。

彼女は戦闘能力も非常に高く、媚毒を打たれるまでは悪名高い吸血鬼カーミラを圧倒するほどの実力を持っています。彼女の武器は、銀板を溶接したスペンサー騎兵銃に、日本刀を銃身と同じ長さで搭載した特殊な武装『絶景（たちかげ）』です。彼女は独特の構えと動きで敵を翻弄し、隙を作ってから銃撃を行う戦術を得意としています。特に、小刻みな突きの連打を繰り出す“松島”や、切っ先を大きな8の字軌道で振り回す“厳島”といった型を駆使します。