由崎 星空（ゆざき なさ）

本作の主人公は、身長169.5cmで、5月5日生まれのA型、牡牛座です。彼は司に一目惚れし、交通事故で大怪我を負いながらも司に交際を申し込みました。司から「結婚してくれるなら付き合ってあげる」と言われ、彼は即座に承諾しました。しかし、その後意識を失い、入院することになりました。司と再会できないまま、高校にも行く気になれず、司に再会することを願って接客業のアルバイトに励んでいました。18歳のある日、司が訪れ、「とにかく可愛い」という理由で即座に婚姻届を提出し、正式に夫婦となりました。司からは「だんな様」や「ナサくん」と呼ばれています。

彼は渋谷区のアパートで一人暮らしをしながら、様々なアルバイトを掛け持ちしていましたが、司と再会したことで接客業をやる必要がなくなり、主に在宅でプログラミングなどの仕事をしています。仕事中でもTVのクイズ番組の問題に即答できるなど、司からは「どれだけマルチタスクなの」と思われています。また、何かに熱中すると止まらなくなり、「ブレーキがぶっ壊れている」とも司に思われています。学生時代は成績がオール5で運動も得意でしたが、デスクワーク中心の生活になってから体力が衰えています。18巻で普通自動車免許を取得しました。

中学時代の担任教師であった柳直子からは、結婚したのなら高卒の資格を取って大学に行ったり就職したりすることを勧められましたが、彼は今は司との時間を大事にしたいと語っています。

性格はポジティブでコミュニケーション能力が高く、心の底から司のことが好きです。司は宇宙一可愛いとの信念を持っており、司の服の匂いを嗅いだり、一緒に安いホテルへ泊まることを妄想したり、司の写真を大量に撮影したりするなど、年頃の男の子らしい一面もあります。恋愛に対しては積極的ですが不慣れで、司を抱きしめたりキスしたりするたびに赤面しています。自分の欲望に正直で、司の学校制服姿や下着姿、着替えなどが見たいと司にはっきり言ったこともあります。

彼は「星空」と書いて「ナサ」と読む名前にコンプレックスを持ち、NASAよりすごい人間になろうと勉強に励んできた努力家です。全国模試で連続1位を記録し、どの教科も最高成績でした。「NASAより早く光速になる男」が口癖で、LINEのプロフィール及びアイコン画像はコンピュータ発明の父ジョン・フォン・ノイマンです。最終学歴は中卒ですが、高校の教科書を見て「簡単」と思うほどの学力を持っています。

また、壊れた古いパソコンや掃除機を自分で修理したり、エアコンの取り付け工事を行ったりするほど知識豊富で器用です。経営破綻状態だった有栖川家の銭湯を黒字に建て直すほどの経営ノウハウや技術力を持ち、要からは「トニー・ス●ークの生まれ変わり」と表現されています。

しかし、デリカシーや他人の恋愛感情については察しが悪く、映画やテレビ、音楽、ゲームに興味がなく、一般常識に関しては知識が乏しいです。洗濯ネットの存在を知らなかったり、栄養面とコストだけを考えて毎日鍋しか食べていなかったりと、人と感性がずれているところがあります。そのため「勉強はできる子なのになぁ」と残念がられることも多いです。

一方で、貴重品類は貸金庫に、インターネットの重要データはクラウドに保存しているため「自宅が燃えても大丈夫」と豪語し、司と外出するときなどは下調べや事前準備に抜かりないなど、危機管理の対応能力は高いです。