ラム

桃色の髪を持つロズワール邸のメイド、ラム。彼女は双子の姉で、2月2日生まれの17歳。自分のことを「ラム」と呼び、スバルのことは「バルス」と呼んでいる。

ラムは妹のレムに比べてメイドとしての技術は劣るが、面倒見の良い性格を持っている。普段は傲慢な態度を取るが、実際にはスバルをある程度評価しており、彼に対しては辛辣な言葉を投げかけることが多い。

彼女は主人であるロズワールに対して深い愛情を抱いており、その意志がラムの行動の基盤となっている。また、妹のレムを大切に思っており、レムが衰弱死した際には大きなショックを受けた。

風の魔法を操ることができ、風の刃で敵を攻撃したり、風を利用して空中に飛び上がり、杖で戦うことができる。また、「千里眼の加護」を持ち、視界を共有して遠くまで見通すことが可能である。

ラムは『鬼族』の生き残りで、故郷が魔女教に襲われた際に「角」を失ったため、ロズワールのような大魔術師から定期的にマナを供給されなければ生きられない体となっている。彼女の失った「角」は非常に美しく、マナ吸収力も高かったため、本来なら忌子として殺されるはずだったが、ラムとレムは生かされることになった。角を持っていた時は、ロズワールを超える戦闘力を持ち、魔女教徒を一人で倒すことができた。

角を失ってからは、日常的にマナ不足による不調と苦痛に悩まされており、それがメイドとして十分に働けない理由の一つとなっている。